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平岡香純さんは、大阪を拠点に全国各地、ときには海外を飛び回って活動中の映画監督。小学校から高校まで奈良の学校に通い思春期を過ごされたそうです。
平岡さんは、ロッテルダム映画祭での上映をはじめ、世界20カ国の映画祭で作品が公開され受賞歴も多数、注目の若手として大活躍をみせています。
現在は、東京の音楽家・プリミ恥部こと白井剛史さんとタッグを組み、
上映空間すべてを用いるライブの映画(体験)ショー『プリミ恥部な世界』を引っ提げ全国を巡業中。
単なる学生時代の懐かしさではなく、今もこの土地のもつパワーに魅かれ続けているという平岡さん、
そのツアーで今回、念願だったという奈良での作品上映が実現、
11/28にcafe sampleのフリースペースwhite roomにて開催します。
プリミ恥部・白井さんと共にお話を伺いました。


−映画を撮り始めたきっかけを教えてください。

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(平岡香純)
私は、中学生の頃に脳の手術をしているんですが、その病気が見つかる前に発作が起こっていたんです。
意識はあるのに体が5分ぐらい動かなくなって顔が真っ青になるんですが、そのとき、魔法使いが現れて
「こうやって魔法をかけるんだよ」
といろいろ教えてくれるんです。
ほとんど「それじゃだめだ」と怒られたりしているんですけど、
そうこうしているうちに体が動くようになって、魔法使いも消えてしまう、みたいな発作で。
授業中にもそれが起こった時、
クラスメイトのみんなにはこの魔法使いが見えてないんだな、と思ったんです。
みんなが目に見えていないものやその世界がきっといっぱいあって、
私はそれを何かで表さなければいけないと思いました。
-なるほど、その不思議な体験が平岡さんを映画に向かわせたんですね。
映画は大学に入学してから撮り始めたということですが?

(平岡)
はい。京都の同志社大学の映画サークルに入ったんですが、そこで8ミリカメラを渡されて。
いまは全然そんなことないんですけど、当時は京都に馴染めなくて奈良や大阪で撮影してました。
奈良では奈良町や平城宮跡で撮ってましたね。
−平岡さんの映画はセットや衣装がものすごくカラフルだったり、登場人物もとてもイノセンスに溢れた独特なキャラクターばかりで、いわゆる「普通」の映画とは全然違いますね。
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(平岡)
それは自然な感覚でやっています。
すごいナチュラル。
何でもバランスを取ろうとするところがあって、世の中に足りていないないところを自分が担当する感じで。
例えば、街を歩いていて、みんなが黒い服ばかりを着るのだったら、自分は虹色の服を着る、みたいな。
昔の映画もすごく好きなんですが、そこにないものをやろうとしているんだと思います。
−最新作の『プリミ恥部な世界』では、閉園してしまった遊園地・ドリームランドや、平城宮跡、平岡さんの母校への通学路など、ロケ地に奈良が登場しますね。
それと、奈良での作品上映は念願だった、ということなんですけど、この土地に対する思い入れがあるのでしょうか?

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(平岡)
奈良の空気には、もう歩いているだけで、濃密なメッセージが隠れています。
目に見えていないものやその世界を表そうと思ったのが、奈良の中学と高校に通い最も全てを敏感に感じられていた時期であり、
そういう時期に、奈良の地場を感じて過ごせたことが今となっては重要だったと思います。
だから私は、部屋の中に籠らず、いつも外で物語を作っていたのだと思います。
最近考えたことなんですけど、奈良ってどしっとした感じで盆地やけど海のように包みこんでくれるところで。
そういう土地で『プリミ恥部な世界』をやりたいなと思いました。
−ではその『プリミ恥部な世界』について聞かせてください。
今作は映画作家の平岡さんと音楽家の白井さん(プリミ恥部)によるコラボレーション作品ですね。
映画を上映する空間をすべて使って、作品上映とライブ演奏、ダンスのパフォーマンスなどを行う「映画(体験)ショー」、というかなりユニークな試みを行っています。

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(白井剛史・プリミ恥部)
去年の10月に東京・渋谷のアップリンク・ファクトリーというところで、僕のプリミ恥部で一日ライブをやらせてもらえることになったんですが、
そのときに香純ちゃんと一緒にやったらおもしろいんじゃないかと思って声をかけたのが最初で。
香純ちゃんとは、そのイベントの直前に別のコンサートの打ち上げで会ってるんですけど、
自分のCDを渡したら今までにもらったことのないような良い感想をくれて。それでうまくやれそうだなと思って。
−『プリミ恥部な世界』は、映像に対して音楽をつけたり、音楽のために映像を撮るということはせず、
撮影とレコーディングが同時進行で進められたということですが、それがこの作品のすごく重要な要素になってますよね。

(白井)『プリミ恥部な世界』をやろうとしたときに、映画音楽を担当しようとは思わなくて、
音楽が映画の仕組みでつくられるってことにすればすごく面白いことが起きていくって感じました。
で、それを実現するには、自由な意識を共有できる人でなきゃだめで、香純ちゃんとならそれができるって直感がまずはたらきました。
それで、提案したら香純ちゃんもすごくおもしろがってくれて。
香純ちゃんは以前から歌の歌詞や歌そのものから映画を思い浮かべたりする性質があったりして、逆にぼくは映画にある仕組みを歌に使ってたりするから、
一緒にプリミ恥部な世界をつくってく過程でそれが直感から確信に変わっていきました。
それで同時進行の作業は(それぞれ出来上がるものが)ぴったり来るって感じが最初からわかっていて始めてますね。
(平岡)そうそう、奇跡の瞬間がいっぱいあるみたいな。
(白井)奇跡をやり続ければ作品になる、って笑。


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■プロフィール
平岡香純
映画監督/ピアノ/ドラム/ポールダンサー
1981年、生まれる。
大学在学中より短編、長編を撮り始める。
2003年、同志社大学文学部卒業。
2007年、マイブラジャーフィルムを立ち上げる。
2008年、中編『落書き色町』(2008/28min/2008)(あふりらんぽ ピカチュウ主演)は、
ロッテルダム国際映画祭への正式出品、調布映画祭でグランプリを受賞、函館イルミナシオン映画祭に招待されるなど、これまでに世界18カ国、40の映画祭で上映される。
夢の国を創る長編映画『秘密基地ロマンチシズム』を7年かけて制作中。
東京コレクションのデザイナー『NOZOMI ISHIGURO』のドキュメンタリーを制作中。
バンド活動(モンモントゥナイト,黄金ランプ、どぶろく兄弟、等)では、ピアノとドラムとポールを担当。
2009年 原將人監督「マテリアル&メモリーズ」上映ライブにピアノ ・ドラムで参加。
マイブラジャーフィルム (ホームページ):
http://www.mybrassierefilm.com/
マイブラジャーフィルム myspace (スケジュール):
http://www.myspace.com/mybrassierefilm


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白井剛史
プリミ恥部/作詞作曲家/作家/演出家/ダンサー
プリミ恥部とは、作家/ダンサー/演出家の白井剛史による音楽プロジェクトの総称である。2007年には自身のレーベル「white hole record」より1stアルバムとなる「シュペルヴィエル」を発表し、筒美京平や大瀧詠一といった日本の80年代ポップス史を彩る作曲名人たちの仕事に通じる儚げで叙情的な旋律に乗せて、おおよそこの世の出来事とは思えないような「愛についての歌」がこの世のものとは思えぬ音響の中で歌われるというそのサイケデリックかつユニークな音楽性が、耳の肥えたポップス狂たちの間で好評を博す。
プリミ恥部が歌う愛とはこの世に存在する謎の全てを指し、彼が既にその正体をつかんでいることは、プリミ恥部というその名から察することができよう。更にいえば、プリミ恥部がその謎を鍵に置き換えて、常に隙あらば此処ではない何処かへ向かおうとしていることは、自動書記(お筆先)を含む彼の著書「樹ぴター」を読む限り明白である。つまりプリミ恥部とは、異次元を目指すためにその燃料である愛をどん欲に求め続けるUFOそのものなのであり、「肝心なのは、ソレを目撃してしまった者がソレをどう捉えるか、これに尽きるのだ」という確信めいたデガベールについて、抜けの良い美声を以て我々に優しく解説し続ける、とどのつまり愛の伝道師ということになるのではあるまいか。
文:アート倉持(uplink,OFF SEASON,kuropipe)
http://www.myspace.com/primichiv

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『プリミ恥部な世界』
(2009年/約90分/DV)
ライブ演奏:プリミ恥部(歌、ギター他)+平岡香純(ピアノ、ドラム)
監督・脚本・原案・編集・衣装・8mm撮影:平岡香純
音楽・脚本・原案:プリミ恥部
(作品解説)
映画ショー「プリミ恥部な世界」は、スクリーンのみならず劇場空間全体を用いて、ライブ(生)で作り上げられる、 前代未聞の ”身体感覚を呼び覚ます” 映画(体験)ショーである。 映画の上映と共に生演奏が行われたり、登場人物が観客の前に現れてダンスしたり、 極彩色のマチエールがイメージとしてだけではなく、「愛」とともに全身全霊に飛び込むことで、 観る人すべての魂を子供のように自然に動かしてしまう。 映画と現実、人間と神様、男と女、大人と子供、商店街と宇宙、物質と目にみえないものの間を自由自在に行き来きできるようになり、 意識がひっくり返ってしまう。 物語は、商店街(アーケード)を通り抜けたら戦争がおこるとおもいこんでいるピアノ弾きの少年と花売り娘と神様のある愛の秘密の詩から始まる。 この映画にたちあらわれる愛とは、固定されたお決まりの「愛」ではない。 愛さえあればなにをしてもいいという、融通無礙な愛である。 この作品は、作家·白井剛史によりはじめられたプロジェクト「プリミ恥部」と、映画監督·平岡香純によるものである

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■11/28(sat)
「プリミ恥部な世界」
at sample white room(cafe sample 2F)
open18:30/start19:00
1500yen/adv1200yen
プログラム:
『落書き色町』(2008/28分/DV)
ロッテルダム国際映画祭正式出品
調布映画祭グランプリ作品
『プリミ恥部な世界』(2009年/約90分/DV)
ライブ演奏:
プリミ恥部(歌、ギター他)+平岡香純(ピアノ、ドラム)
詳細:http://samplewr.exblog.jp/12675689/


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