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世界の絵本を販売するインターネット古書店パビリオンブックスは、ただいまGallery OUT of PLACEとなりの古い家屋を改装作業中。完成すれば絵本の販売と喫茶営業を行う素敵なお店が誕生します!
リアルタイムで改築が進む手作りショップからお届けするパビリオン隊長による連載コラム、今回はお店探し編。
良い物件は「出会い」が肝心!


3.「場所探し」
ぼくらが具体的にお店を探し始めたとき、まず友人から紹介してもらった、奈良では有名な?ある不動産屋の担当者を訪ねました。
最初に紹介してもらったのは…どんなだっけな?何せたくさん見ましたからね!床をボールがコロコロ転がってゆく傾いた二階建て長屋とか、場所は悪くないけどえらく細長〜い建物とか。あまり条件は付けなかったもののやっぱり予算には制約があったためか、「ちょっと変わってるな…」というような物件が目白押しでした。
でも、驚いたことにそんな物件でも借り手が見つかってゆくのです!実は奈良はここ数年ちょっとしたブームで、雑誌に取り上げられるなどした影響もあり観光客が年々増えています。おかげで以前はひっそりとお年寄りが暮らすだけだった路地も、次々とお店に改装されるようになってきました。県外からの求めも多く、借家は需要が途切れないのです。ぼくらは気に入った物件に出会えるまで焦らずじっくり探そうと考えていたので、ちょっと迷っても急いで押さえてしまうようなことはしませんでしたが、数日経って「あの物件はどうなりました?」と聞くと「もう決まりましたよ」ということが珍しくありませんでした。
そうそう、ひとつ借りられなくて残念だった物件があったな。それは東大寺のすぐ裏手にある古い家の納屋で、大仏殿や若草山が目の前に見える閑静なロケーションがとても気に入ったのです。そこはまだ正式に借家に出されるとは決まっていなかったのですが、友人を通じて「持ち主がいい人がいれば貸したいと考えている」と聞いたので、さっそく見に行ったんです。外から眺めただけでしたが、その古びた佇まいや緑に囲まれた環境に一目惚れして「ここだったらいいね」と初めて夢が膨らんだ場所でした。夢が膨らみ始めると、自分の中では勝手にもうそこでお店を始めるイメージが湧いてきます。車は置けないけどむしろ歩いてきてもらうことに特化できていいね、竹林がすぐそばだから夏は冷房要らずなんじゃないかな?と、止めどなく空想は広がります。結局そこは貸しに出されず、残念ながらお流れだったんですけど。

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そんなこんなでおよそ半年間場所探しを続けました。その間賃貸物件を見るだけでなく、各地の気になるお店に出かけて行ったり、図書館の本であーでもないこーでもないとイメージを膨らませたりもしていました。場所探しは何と言っても‘出会い’です。結局タイミングがすべてなので、いい出会いに恵まれるまで焦らず待つしかありません。そして多くの物件を見て回る中で、自分の求めているものが明瞭になってゆくのが分かります。自分の価値観がはっきりしてくるのです。すべてが理想に適うということはめったにないけれど、これだけは譲れないという条件がぎゅっと絞られてくれば、あとは出会いの方からやって来る…。そんな感じで、ぼくらはある冬の昼下がり、あの路地裏の古家と出会ったのでした。
(パビリオン隊長)

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