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世界の絵本を販売するインターネット古書店パビリオンブックスは、ただいまGallery OUT of PLACEとなりの古い家屋を改装作業中。完成すれば絵本の販売と喫茶営業を行う素敵なお店が誕生します!
リアルタイムで改築が進む手作りショップからお届けする好評連載コラム、第8回目も古家との格闘の日々はまだまだ続く。パビリオン隊長、体力と知性をフル稼働させて挑みます!


8.「あめあめ、ふれふれ」
2006年、南九州や北陸、長野では記録的な豪雨災害も伝えられたあの夏。奈良ではむしろ例年より雨が少なかったように思います。
夏の間、人からよく「暑くてたいへんでしょう」と言われました。でも案外そうでもありませんでした。屋根は葺き直し時に断熱層を含む二重構造に改良したため、屋内はあまり暑くならないのです。もっとも、土壁を抜いたり建具を外したりして風通しがすこぶる良かったせいもあるかもしれません。それに身体も暑さに慣れていました。
毎日水を…たぶん2〜3リットルは飲んでいたかと思いますが、トイレに行く回数は春先より減っていたので、おそらくそれくらいの汗をかいていたのでしょう。
そうそう、この頃はまだトイレがなく駅前の公衆トイレまで行っていたため、どうしても水分摂取を抑え気味でした。だけど夏場の水分補給は大切ですよ!体内の水分が不足してくると、血液がドロッと粘ってくる感触が分かるんです。放っておけば熱中症で倒れてしまいます。飲むだけじゃなく、頭から水を被って冷やすことも場合によっては必要です。そんなことを書くとやっぱり過酷な環境じゃ…と思われるかもしれませんが、同じ夏の日に炎天下で作業している職人たちもいっぱい見かけましたからね。
それに比べれば現場はまだまだ天国。ただし際限なく襲ってくる蚊にはほとほと手を焼いていましたが…。
さてしかし、日照り続きには別の理由で困っていました。地面の湿り具合を見たかったからです。
床下の傷みを目の当たりにし、新しい床構造には相応の工夫を施すことが不可欠でした。そこでまた人に聞いたり本を調べたりして何度もプランを練り直した結果、最終的に土間床でいく方針に固まりつつありました。床下空間を設けて換気するのではなく、床面を全面的に防水シートで覆って湿気を遮断する考え方です。それが適当かどうかを、もっとも多湿な状態の地面を見て判断しようと思ったのです。
しかし雨はなかなか降ってくれません。その間、手をこまねいて見ているわけにもいかず、できるところからどんどん作業は進めていきました。

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床下から蒸発する水分の中で、地下水脈によるものはほぼ制御できません。ただし敷地内から染み込む水は工夫次第で抑えられます。まず雨樋にバイパス工事を施し、傷みの激しかった北側側溝に雨水を流さないよう改造しました。また作業を進める中で、なんとその側溝の水の逃げ場が無いことが判明!紆余曲折の末、実は元々あった排水口が泥に埋まって完全に塞がっていたことを突き止めました。つまり雨が降るたびに側溝はプール状態になっていたのです。そりゃ、柱も腐るわ!もちろん、落胆する暇もなく直ちに水路と基礎の改修に取り組みました。市下水道課の図面にも載っていない、古い素焼き土管を手探りで掘り当て、新しい塩ビの配水管で排水口と接続し直し…。このころ既に、いわゆるお店づくりと聞いて想像するような内装工事ではなく、家屋の改築に近い大工事に軸足が移っていることを薄々感じてはいました。でもまだ、秋にはオープンするんだという意志に変わりはなく、それが可能だと信じていたのです。すべては無知が故に。
(パビリオン隊長)

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